ネタもないので最近見た映画について書いてみるか・・・
どうも、なかさだです。
今日は、最近見た映画の中で面白かったものを紹介しときますよ。
まず一つ目は「転々」です。
相変わらずGYAO!で観たんですが、わたしオダギリジョーが好きなんでけっこう良かったです。
以前、深夜にやってた「時効警察」シリーズが好きで見てたんですけど、三木聡さんが監督・脚本だとは気がつかなかったわ。
しかし、GYAO!は有料配信されている映画のほうが、レンタル屋で借りたことがある映画が多いというの何とかならねえかなwwまあ、話題作が多いから仕方ないけど。
そんなわけで地味な映画とか英語圏じゃない監督作品の映画ばかり見てますよ。
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これの内容は詳しく書きませんけど、借金取りの中年男(三浦正和)と大学8年生で80万円の借金がある若い男(オダギリジョー)のロードムービーといった感じの作品です。
東京の街を沢山写しているので、現在とは街並みがだいぶ違っているなあとかお住まいの方は感じるかもしれませんね。
まあ、そこが面白いところなんですが。
ロードムービーと行っても、主人公2人が歩きで移動なので、のんびりしているんですが、その空気感みたいなものがいいですね。
偶然ですけど、出ている俳優陣が好きな人ばかりだったので、面白かったなあ。
最初は、絶対低予算映画だよなと思って見てましたがけっこう豪華ですね。
こういう小ネタ満載の映画もジワジワ来ますね。
「時効警察」の面々が出てたのは、監督の好みなのかな?
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ああ、こんなに時が流れていたんですね。このキャストでまた見たいなあとは思いますが無いだろうね。
とりあえず夜食のラーメン食いながら見てたんで、もう1回しっかり見てみたい一本です。
2本目はビル・カニンガム&ニューヨークです。
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この作品は、「転々」とは全く違っていてドキュメンタリーですね。
NYタイムズでファッションコラムを担当していた名物カメラマンに密着した作品なのですが、カニンガムさん87歳で今年の6月25日で亡くなっていたんですね。
知らんかったな....
ご冥福をお祈りします。
カニンガムさんは広告業を振り出しに帽子店を経営し、のちに「ウィリアム・J」のブランドで帽子の制作を始めた。1978年からニューヨークタイムズ紙に写真を掲載し、ファッションシーンに現れ始めた「ストリートスタイル」を撮影する。ファッションブログが登場するずっと前から、カニンガムは友人のエディッタ・シャーマンとニューヨークのストリートを歩き回り、美しいストリートファッションの写真を数多く撮影した。
世界4大コレクションの一つに数えられる「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」の参加者にとって、カニンガムに写真を撮影されることは一種のお墨付きを得ることでもあった。ファッション雑誌「VOGUE」アメリカ版のアナ・ウィンター編集長は映画「ビル・カニンガム・ニューヨーク」で「私たちはみんな、ビルのために着こなしたの」と語っている。
多くの業績で尊敬を集めながら、カニンガム自身は謙虚さを貫き、メディアのインタビューにもほとんど応じなかった。ニューヨークタイムズに2002年に書いたエッセーで、最初にファッションの写真を撮るようになった理由を述べている。
「問題は、私はいい写真家じゃなかったということだ。正直に言って、僕はとても内気だった。社交的では全然なかった。きれいに着飾った女性をただ見ているのが好きだった。今もそうだ。それがすべてだ」
記事全文
カニンガムさんが、最近亡くなったので配信されるようになったみたいですけど、この作品は普通に面白かったです。
わたしもカメラで遊んでるんで、見てて感じたのが早撮りの凄さです。
ニコンの古そうなフィルムカメラと空いた手にはストロボを持って、ニューヨークのストリートで自分の気にいった被写体が歩いてくると撮りまくる姿は、当時80歳とは思えないくらいエネルギッシュでスピーディーでした。
撮影スタイルがカッコいいんですよ。お洒落な歩いている人の全身を写したいからカメラを縦に構えてパシャッとね。電光石火の早業です。
無断で撮ったらカメラ壊すぞとか言われても全然平気でね。
ベレー帽といつも着ている青い上っ張りがお洒落でね。
上着はカメラで擦れてすぐに破けるから、青い清掃業者のユニホームを着ているって、一体何枚1日に撮っているんだって話ですよね?
そんなに簡単に破れないよ、普通ww
あれは考えていたらできないでしょうね。
彼にとったら、ファッション写真はインスピレーションが全てだったのかもしれないなあ。
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機材はこれではないとは思いますが、基本は路上でフィルムカメラで撮りまくりです。
仕事は必ず自分の手でやらなきゃ気がすまない人だったみたいで、ネガを見て膨大なカットを見ては紙面を構成するシーンなんかは、真剣そのもので昔ながらの職人という感じです。
インタビューでプレタポルテを毎年取材することに関して「フランスには勉強に来ている。目には何度も焼き付かせなきゃならない(被写体を)」と言っていたのも印象的でした。
ファッション写真の大御所で勲章までもらっているのに「わたしは写真家じゃない。好きなことをやって純粋に記録しているだけなんだ。」とかパーティーで何も口にしないうえに「食事には興味が無い。NYタイムズの看板は汚せない」とか写真を撮ってもギャラを受け取らなかったり「お金を受け取ったら自由がなくなる。」とか辛辣でユーモア溢れるインタビューは興味深かったです。
彼によるとストリートで写真を撮っていると、街の流行が見えてくるそうで、一人写して何だろうこれは?と思っていると、他の人達も同じような格好をしているのが続いて確信に変わるということで、半年後にはファッションのトレンドになっていたそうです。「そんなのが常に10個は進行中」とか言ってましたね。
人間観察が仕事だったような人だったんでしょうが、ああいう人は、もう出てこないんじゃないかと思います。
「仕事と結婚したような人生だが、楽しかった。忙しすぎて恋愛と仕事を両立するのは不可能だった。後悔はしていない。」
見てるとほんとうに忙しいんですよね。昼間は路上でストリートのファッションを撮り続け、夜は何箇所もパーティー会場を自転車で巡り、セレブやお洒落な人を撮りと、いつ寝ているんだろう?と不思議に思うくらい撮ってるんですもん。
カメラを始めた1960年代から、御年80歳になるまであそこまでストイックに仕事に命をかけている人というのは、淡い狂気すら感じさせます。
だって、狭い自宅には、これまで自分が撮ってきた膨大な写真のネガを整理するファイルキャビネットしかないんですよ。
いくら好きだと言っても、あれはやろうと思ってもできないと思うわ。
自分が納得するまで写真をひたすら撮り続けるというのは、自分も見習おうかなとは思いましたけど、あのくらいの境地には決して達しないと思いました。
写真をやっている人が見たら、けっこう意見がバラバラに別れるとは思うんですけど、騙されたと思って、この連休に見るのもいいかもしれませんよ。
わたしは、単純に面白かったので2回見ましたけど、故人の人間的な魅力にやられましたね。
ファッション写真に命を捧げたカニンガムさんのご冥福をお祈りいたします。
それでは、また映画を見たら記事にしたいと思います。