「山岳救助に過失」賠償確定=死亡男性遺族、北海道警訴え―最高裁を読んで
どうも、なかさだです。
北海道積丹町の積丹岳(1255メートル)で2009年、道警による救助活動中に遭難者の男性=当時(38)=が滑落し死亡した事故をめぐり、男性の両親が道に約8600万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(大谷剛彦裁判長)は道側の上告を退ける決定をした。
決定は11月29日付。計約1800万円の賠償を命じた二審判決が確定した。
警察の救助活動に過失を認め、賠償を命じた判決が確定するのは極めて異例。山岳救助の在り方にも影響を与えそうだ。
男性は09年1月、スノーボードをするため入山して遭難。道警の救助隊が発見して下山する途中、男性を乗せたストレッチャーがくくり付けた木から離れ、滑落した。男性は発見されたが、凍死が確認された。
記事全文
長野県もスキー場の数では、北海道に負けないくらいありますし、冬山登山に訪れる人も多いのですが、毎年、遭難や滑落で死亡事故が起こることが多いです。
わたしは、冬は登山もしないし、今はスキーもやらなくなりましたが、冬の山は危険がいっぱいということは承知しておりますので、今回の判決が、今後の山岳救助にどのような影響を与えるかについては、興味があります。
夏でも冬でも山は危ないですから、どのくらいの準備でどうやって下山するかは、山が低いか高いかに関わらず、よく考えるべきだとは経験上思っています。
このケースの場合、積丹岳は人気はあるが、かなり危険な場所という認識が、ボーダーの方には無かったのかもしれません。
(すっかり冬ですね)
ここに限らずに整備されたスキー場でも、リフトを乗り間違えて駐車場の反対側に下りてしまい、さらに夕方過ぎにリフトの営業が終わって、スキーを担いで30分くらい歩いたこともありますから(地元で道が分かっているので遭難することはないけど)どこでも起こりうる問題じゃないかな。
まだ、雪が降っていなければ失敗したなで済みますが、猛吹雪のときなんかは、死ぬ思いです。
ひどい時は視界が10mなくなる時もありますからね。
だから、わたしは地元以外のスキー場に行くときは、必ずゲレンデマップをもらって、見ながら滑ることが多いです。
もちろんネットで入らないようにされている区域には、絶対に入ってはいけません。
確かに、たまには新雪も楽しいのですが、リスクが大きすぎます。
整備されたスキー場で、イレギュラーな場所に自ら入るんですからねえ。
滑ってる時はいいんですけど、転んだりしたら、ふかふかの雪に埋まって動けなくなる確率は高いです。おまけに途中で、休めそうな場所もないので、体力がない人には無理でしょう。
このケースでは、道警が遭難者を発見したのに、木にくくりつけたストレッチャーが滑落してしまったらしいですが、そのくらい危険な場所に入り込んでいたということでしょうね。
ストレッチャーに固定されたら動けなくなるので、凍死されたのでしょうが、お気の毒でなりませんが、そもそも、一人でそこに行ったのが間違いだったような気もします。
遺族の方も残念でしょうが、冬に遭難場所に行って亡くなった場所を見れば、多分、警察は責められないと思います。
滑落しても助けに行けない場所だったんでしょうから。
被害者の方を見失うってことはないと思うよ。
多分、助けに行くのは、救助隊のリスクが大きすぎる場所だったと推察されますし。
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今は、どこのスキー場もWi-Fiで電波の環境が良いので、簡単に救助を要請できると思いますが、少しでも遭難の危険があるような場所には、入ってはいけないというのが、わたしの考えです。
子供の頃からスキーやスノーボードをやっていて、スノーモービルなどの運転の経験もあり、普段、嫌というほど雪に親しんでいる人たちでさえ、行ってはならない場所というのは存在します。
自己責任という言い方は嫌いなんですが、遭難事故というのは、何でそういうチョイスをしたのだろうか?と疑問に思える計画が多いので、そうなってからでは遅いのです。
登山の場合でも、冬山は一歩間違えたら命懸けになることは、承知できている方がほとんどでしょうけど、例えば寒波が入った日に山に登っていたとかいうニュースが多すぎるのです。
計画していた休みに合わせて山に登るのだから仕方がないとは、わたしは思いません。
まあ、道警だけでなく消防、警察、自衛隊など、仕事で遭難現場に向かう人達には頭が下がりますよ。
充分な装備があっても、危険なことには変わらないですからね。
わたしは、もし上司に救助を命令されても拒否すると思いますよ。
確かに過失があったのは明らかですけど、スキーヤーや登山者は、こういう事故を教訓にしてほしいものですね。
まあ、結論としては、明らかに危険な場所には、出かけないのが一番ってことです。
人間はどうやっても自然の猛威には勝てませんからね。
亡くなられた方のご冥福を祈るばかりですが、やはりそういった事故から学ばなければ、何度でも同じような事故が起きると思います。
考えさせられる事故ではありますね。
それでは、また。
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