@なかさだの「終わり良ければすべて良し」 All's Well That Ends Well by @nakasada

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ボクシング WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介VSカルロス・カールソンを見て

 

どうも、ボクシングファンのなかさだです。

 

(試合前に書いています。)

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昨日から気になっていた、この試合、山中の防衛記録更新なるかと予想されているがどうなんだろう?

ここまで強いチャンピオンを見ると、何ラウンドで相手をKOするかしか興味がなくなるが、世界は広いので相手次第なのかなとも思う。

あの内山でさえ、具志堅用高の防衛記録を越えることが出来なかったのは残念だったけど、更新できなかった理由の一つには加齢が考えられる。

もちろん経験は大事だが、もう山中も34歳だし体力的な上積みは、そう望めないからなあ。

 昨日は山中の過去の防衛試合を見ていたのだが、確かに神の左と称される左ストレートの威力は凄いけど、右のジャブも普通の選手のストレートかと思えるほど鋭いし、使い方も上手いかな。

しかし、山中の凄さは攻めだけでなく、ディフェンスも高いレベルで両立されているというところだろう。

 同じ世界チャンピオンでも階級も違う八重樫と比べると、試合後の顔の痛み方がこんなに違うかと思えるほどだ。

 もちろんファイトスタイルはぜんぜん違う両者だが、打たれないからこそ、ここまで防衛記録を積み上げられたのだとも考えられる。

あのパンチ力はどこから来るのだろうといつも思って見ているが、ダウンやKOしたシーンを見ていると綺麗に肘が伸びて肩が入っているイメージだ。

重心は前目で全体重が乗っている感じにも見える。

かなり直線的に相手の顔面やボディを貫通するようなパンチだと思える。

多分、相手も研究はしているのだろうが、ガードが間に合わないところを見ると想像よりも速いのだろう。

 サウスポーなので自由に足のポジションを支配できるのも大きいだろうが、研究されていても相手の想像を上回るパフォーマンスを出せるメンタルの強さも山中の強さだと思う。

 まあ、プロボクサーでも、見えない角度から、あんな殺人パンチ食らったら死ぬだろうね。

かつての長谷川穂積みたいにキレのあるパンチでコンビネーションと速さで連打を打ち込むというよりは、当たると『ゴツッ』というキレもあるが重い音がするパンチで相手を粉砕するタイプのような感じがするので、バンタム級にしてはかなり異質だと思える。

実は早いラウンドでも倒せるが、ダメージを蓄積させて確実に勝てるまで相手を痛めつけるスタイルは、強いけれども非情なイメージもあるね。

 

まあ、今日は深夜にダイナミックグローブの(ボクシング番組)再放送があるから見るかもしれないけれども、レベルの低い試合を見ていると(4回戦とかの)同じ人間でもこれだけ違うかというのが、素人でもハッキリ分かる気がするね。

4回戦の試合なんか12分間で、これだけ消耗するのかとプロでも、新人とチャンピオンとの絶対に埋まらない差が見えてきます。

 と、チャンピオンは絶対に負けるわけがないという前提で書いていますが、勝負事は最後まで分からないので、ガッツリ見たいですよね。

 

(試合後)

 やはりチャンピオンは強かった。

試合中アナウンサーが言っていたが、挑戦者募集で15人に声をかけて受けたのが、22連勝中のカールソンだけだったらしい。

山中は、もはや強すぎて試合が組めないところまで来ているようだ。

 

 1ラウンド目からカールソンは山中の左をもらって顔が赤かった。

 

2ラウンド目に山中の強烈な左でカールソンはカットして出血。

当たった時に物凄い音がした。

 

3ラウンド目も上下に強烈な左ストレートを散らしていた。

ボディストレート1発でで足が止まるところを見るとかなりの威力に見えた。

 

4ラウンド目も山中が優勢。

ここでスコアが公開されるが、大きく山中がリードした。

 

5ラウンド目で左のカウンターでダウンを取る。

さらに山中はラッシュで、もう1度ダウンを奪う。

カールソンはやたらタフな印象。

後がないカールソンは捨て身の攻撃を仕掛け、山中に2度のダメージを与える。

チャンピオン一瞬足が止まってクリンチに逃げる。珍しい場面だった。

ちょっと危ないシーン。

 

インターバルでもダメージが心配そうなチャンピオン陣営。

チャンピオンも左目の上をカットした。

 

6ラウンドに入って、山中がまたも左でダウンを取るがカールソンは立ってきた。

 

7ラウンド目で左が炸裂してダウンを取ると、その後もラッシュでこのラウンド2度めのダウン。

ここでレフリーは試合を止めた。

7ラウンド58秒TKOで山中はKO勝ちで12回めの防衛を決めた。

 

まとめ

5ラウンドに2度ダウンを取ったが、狙い過ぎで相手のパンチをもらって、足に来たのでちょっと危なかったが、終わってみれば完勝だった。

本人も課題が残ったと談話を残していたが、あんまり気にしていないのではないだろうか、今回の相手はやたらタフだったので7回まで試合は続いたが、山中からあれだけのクリーンヒットをもらって何度も立てる相手など、そうはいないからだ。

今回の試合も相手のダメージが心配になるほど、凄い音のキレのあるパンチだった。

2ラウンド目の左ストレートで1発で相手の顔面が切れたのだが、『ガチッ』という嫌な鈍い音がした。

普通の相手なら心が折れそうなパンチ。

誰も受けなかった試合を受けた挑戦者は、勇敢でタフだったが(あれだけのパンチを受けて4回立ち上がった)最後は力尽きた感じだった。

 

もはや山中は強すぎるので、次の試合を誰が受けるかだが、今日の試合を見たら同じ階級の誰も受けたがらないかもしれない。

あいつとやったら無事では済まないと同じ世界ランカーでも思うだろうね。

バンタムでやり残したことはないと思うけど、階級を変えるということもないだろうし、次の試合がいつになるのかも分からないだろう。

そのぐらいチャンピオンが圧倒的な強さを見せつけた試合だったですよ。

 今日の試合では若干脆さも感じたけど、研究されていても、あれだけダウンが取れるパンチを持ったボクサーはいないからね。

今日も『神の左』の凄さを見せつけた試合だったよ。

でも、山中は実は右でも倒せるだろうね。そのくらい強いわ。

まあ、次の試合で具志堅用高の日本最多防衛記録を更新するのは確実だろうけど、勝てる確率が殆ど無いと分かっていて、受ける相手がいるかなという感じはするね。

強すぎるがゆえの宿命だろうな。

今日もいい試合を見せてもらいました。おめでとう山中チャンピオン。

次の試合も頑張ってほしいね。

 

それでは、また。

 

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