@なかさだの「終わり良ければすべて良し」 All's Well That Ends Well by @nakasada

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<スキーバス転落>一連の報道を見て感じたこと

どうも、なかさだです。

 

今回のエントリーは<スキーバス転落>事故について感じたことです。

 

まず、最初に亡くなった方のご冥福をお祈りします。

遺された遺族の方の無念さを考えると、このエントリーを書くのはどうかなと思いましたが、錯綜する情報や記事をみていると憤りを感じ、筆をとらずにはいられませんでした。

 

わたしが最初にこの事故のことを知ったのは、深夜の事故からしばらく経ったお昼のTVのニュースだったのですが、最初から引っかかるものがありました。

 

なぜバスは、あの道路を通っていたのか?

 

わたしは、バブルでスキーが絶頂の時代は、やっていましたが、今はやっていません。

しかし、スキーが大好きで、いろいろな場所のスキー場には何年も通ったので、どの道を運転して行けば安全かということは、経験上分かります。

 

疑問だったのは、碓氷バイパスは、慣れた地元の人間でも深夜には運転したくないような難所です。(冬ならなおさらです)

というよりも暖かい季節の昼間でも、普通の車だったとしても、ゆっくり走らないと、かなり危ない道で、致命的なミスがあったら簡単に大事故につながりやすいのです。

道路の勾配はきつく急カーブの連続、下りの直線ならブレーキを踏まなければ80km近く出てしまう危ない道なのです。

峠道はそういうものだと理解し運転していても、道路がそういう状況を作ってしまうのです。

事故の時は、道路は凍結はしていなかったらしいので、滑ってスリップして事故になったわけではないようですが、バスはガードレールを突き破って転落したので、スピードは出ていたのでしょう。

 

長野オリンピックに合わせて上信越道が開通し、関越道とつながったことで、それまでメインのルートだった碓氷バイパスは、運転手に何か事情が無い限り、皆ほとんど通行しないようになりました。

わたしが学生のころは、関東から長野県へ向かう高速道路は関越道しか無くて、軽井沢を目指すのであれば、碓氷バイパスは通らざるを得なかった。

 

しかし、平成28年の今、貧乏な学生でも選ばないようなルートを、わざわざなぜ選んだのだろう?と思ったのです。

 

お金が無くて車で何人か乗り合わせて、高速道路をなるべく通りたくないとかガソリン代を節約したいとか理由がない限り(燃費は変わらないだろうけど)わざわざ選択するはずないのにとね。

headlines.yahoo.co.jp

ですから、今は車で関東方面から長野県の北信方面にスキーやスノボに行くなら、関越道~上信越道の佐久インターまで(目的地が軽井沢なら手前のICでもいいけど)乗って降りるのがベストです。

深夜の国道18号線は、なにか事故でも起きない限り寂しいくらいガラガラですからね。

 

最終の目的地は斑尾高原だったらしいですが、だったら運転経路はすべて高速を使えば現地まで安全に移動できたでしょう。

 

高速道路は、冬は塩化カルシウムが撒かれて凍結しないし、スタッドレスタイヤを履いていない車両にも遭遇しないだろうし、(チェーン規制もあるし)何よりも最も危険な一般道のスキー場への峠道を通行するリスクが避けられるからです。

降りてからもICに直結する道路は、深夜でも凍結する危険があれば、塩カルも撒かれていますしリスクは少なかったと思います。

 

今回の事故報道では、斑尾高原スキー場が終点とされていますが、やはり高速代がバス会社が請け負った金額では、使えなかったのだろうと推測されます。

 

headlines.yahoo.co.jp

すでにスキーブームは、はるか彼方に去り、今ではスノーボードをやりたい若い人が多いような環境で今年は各地で雪不足ということもあって、お客を集まるにも一苦労だったのは分かりますが、(他社のお客も同乗していたらしい)実態を知れば知るほど、今回の事故は人災だったような気がします。

 

ただ、一連の事故の報道を読んでいると運転手だけの責任とは到底思えないのです。

事故を起こしてしまったのは確かだが、むしろ被害者というか犠牲者だったような気さえします。

事故バス運転手、前の会社では小型・近距離専門 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

経験不足の運転手には、かなりキツい行程を強いられたのでしょうね。

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高速道路が開通して、新幹線も通るようになって、わたしがスキーをやっていた時代には陸の孤島と呼ばれていた長野県は、今や首都圏からは日帰り圏内です。

佐久であれば、もはや通勤圏内とも言えます。

観光にしても仕事にしても、かつては一泊しなければならなかったものが、ムリすれば帰って来られるというのは、便利でお金もかからず、いいことではあります。

 バス旅行が安くて人気というのは分かってもいます。

 

しかし、利益が出ないからというコストだけの理由で、これだけの大事故が起きたのであれば、国や関係省庁が、きっちり管理してもらわないと、今後もこう行った事故は無くならないでしょう。

でも、監査を厳しくすればするほど、会社側は抜け道を探すか、労働者に無理強いさせるでしょうから、闇は深いのかなと思います。

 

わたしは東信地区に住んでいるので、高速バスが安いのは歓迎ですし、観光業界が今年の大河ドラマの「真田丸」に合わせて上田城に行くバスツアー(あとは周辺観光)を企画するのが増えるのは地元にお金が落ちるだろうから、いいことだとは思っていましたが、こういった事故を考えると難しい問題だなと感じました。

 

価格競争が激化するのは、間違いない流れですから。。。

 

headlines.yahoo.co.jp

今回の事故は、いずれは起きるだろうとぼんやり思っていたことが、とうとう現実となってしまった気がします。

事故当時、乗客がシートベルトを着用していなかったことが、犠牲者の数を増やした原因だったようですが、深夜のバスで現地までは寝て移動することを前提にして考えれば、致し方なかったとも思えます。

シートベルトの着用は義務ですが、山道など通らずに、普通に高速道路を使っていれば、シートベルトをしなくとも、何も問題はなかったはずですから。。。

 

楽しいはずのバス旅行が、このような悲惨な事故になってしまったことは、金銭的にも時間的にも、余裕が無かったから仕方が無かったでは済まされません。

 

将来のある若い人の人生を終わらしてしまったのですから。

非常に残念です。

 

二度とこのような事故が起きぬよう心から願っていますし、観光で長野県に自家用車でお越しの際は充分に気をつけて運転してもらいたいと思います。

 

単純に考えても長野県は、地形の関係上、道路が危険で、また、長寿県なのでお年寄りのドライバーも多いので、事故が起こりやすい県だとも言えますから。

 

最後に、もう一度、若くして亡くなった方たちのご冥福をお祈りします。

合掌

 

 

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